Sponsored Link
糖質代謝におけるATP産生量
糖質代謝においては、嫌気的条件と好気的条件でのATP産生量は異なります。
嫌気的条件下では解糖系で2ATPを産生できるのに対し、好気的条件下においては解糖系及びクエン酸回路、シャトル経由における電子伝達系で36〜38ATPを産生することができます。
※各臓器によって異なる。
好気的条件下のATP産生
1分子のグルコース当たりの好気的条件下におけるATP産生
@解糖系 グルコースのリン酸化で1ATP使用 | −1ATP |
A解糖系 フルクトース6‐リン酸のリン酸化で1ATP使用 | −1ATP |
B解糖系 2分子の1,3ビスホスホグリセリン酸の脱リン酸化で1ATP×2 | +2ATP |
C解糖系 2分子のホスホエノールピルビン酸の脱リン酸化で1ATP×2 | +2ATP |
D解糖系⇒シャトル経由⇒電子伝達系 |
筋肉・脳:+4ATP |
Eクエン酸回路⇒電子伝達系 2分子のイソクエン酸の酸化で3ATP×2 |
+6ATP |
Fクエン酸回路⇒電子伝達系 |
+6ATP |
Gクエン酸回路⇒電子伝達系 |
+2ATP |
クエン酸回路⇒電子伝達系 2分子のコハク酸の酸化で2ATP×2 |
+4ATP |
クエン酸回路⇒電子伝達系 2分子のリンゴ酸の酸化で3ATP×2 |
+4ATP |
合計 筋肉・脳=36ATP / 肝臓・心臓・腎臓=38ATP |