『病院管理栄養士になりたい!』と思ってもなかなか決まらない。。。
そんな管理栄養士の方は多いと思います。
私今まで3カ所の病院で働きましたが、就職活動のときははかなり苦労しました。
そんな私や知人の病院管理栄養士の経験を踏まえて、病院管理栄養士の就活・転職に関する情報をまとめてみました。
こちらの記事も参考に↓
病院の管理栄養士を目指すなら、常にアンテナを張り幅広い目で就職活動を行う必要があります。
ここでは就職活動の基本でもある病院管理栄養士の求人の探し方について教えます。
病院で管理栄養士を募集する際、ハローワークなどに求人を出すと異常な人数が集まってしまうため、比較的大きい総合病院などはハローワークを避けることもあります。
といっても直営の病院で、調理業務兼務だったりするとそこまで人が集まらないため、ハローワークで募集をかけるところもあります。
色んなサイトで求人を見つけ、出来る限り応募するという地道で大変な作業ですが病院を目指すなら頑張りましょう。
私がこれまで就職活動の際に求人を調べるときに使ったサイトなどをまとめておきます。
ハローワークでもインターネットで求人検索ができます。
ただし、ネット上では応募ができないため、求人を見つけた後に最寄りのハローワークへ行かなければいけません。
管理栄養士の求人検索方法▼
ハローワークインターネットサービスでの検索方法
@まず基本条件のページで【都道府県/市町村】の欄に地域を入力します。
A次に詳細条件のページにある【フリーワード】の欄に【栄養士】と入力して検索するだけです。
・管理栄養士として入力しても同じ求人が出てきますので【栄養士】と省力しても大丈夫です。
・【病院 管理栄養士】と入力してしまうと、【病院】というワードにかかる全ての求人が出てきてしまうため、看護師などの求人がでてきてしまいます。
・免許のコードを入力する欄がありますが、フリーワードで栄養士と入力しても同様の検索結果になります。
>
Indeed.com と言われてもピンとこない人もいると思いますが、グーグルなどで求人を検索すると必ず検索結果の上の方に出てくるサイトになります。
管理栄養士の求人を探す場合、【地名 管理栄養士】と入力するとたくさんの検索結果がでると思います。
試しに【北海道 管理栄養士】と検索してみます。
検索すると上記のように【管理栄養士の求人 - 北海道| Indeed.com】と出てきます。
ハローワークやその他の色々なサイトから集めた求人情報が大量に載っています。
「これで調べれば早いのでは?」と思った人もいると思いますが、いくつか欠点があります。
・情報が古くなっている記事がたまにある
・ハローワークの求人の更新が遅かったり抜けている時もある
・全ての求人が載っているわけではない
といった欠点もあるので、常に色んなサイトを見ておく方がいいと思います。
私が就活している時は、ハロワやその他のサイトを見てから最後にIndeed.com で検索していました。
この方法は少し時間がかかりますが、応募者の殺到を防ぐ目的でHPだけで求人を出している病院も少なからずあります。
【地域 病院】で検索すると、ヤフーでは〜周辺の病院に関する情報と出てきます。
そこをクリックすると検索した地域の病院の情報が出てくるので、一つ一つHPにアクセスし、採用情報を確認します。
私が大学生の頃はよく検索していましたが、月に1箇所くらいはHPで求人があったりしましたが、それでも応募者は多かった経験があります。
栄養士のコミュニティサイトで【エイチエ】というサイトでも求人が載っています。
知っている栄養士・管理栄養士の方も多いとは思いますが、一応紹介しておきます。
エイチエ限定で求人を出していたりするのですが、個人的にはあんまりお勧めではないかと。。。
私もエイチエから求人に応募したことがあるんですが、まず応募にはWEBで簡単な職務経歴などを送らなければいけません。
その後、エイチエからメールで応募に対していくつか聞きたいことがるため電話をしたので都合の良い日時をメールしてくださいと言われます。
で、結局電話をしたところ「その経歴では厳しいですね、また求人がありましたらご連絡します」と言われました。
別に派遣でもないのに応募すらさせてくれないというのはちょっとなあ。。。と。
しかも、都合の良い日時を指定するまでエイチエ側からは電話くれないので、WEBで履歴書を書いて応募して、また電話で詳しく話して、その後条件が合えばまた募集先に履歴書送るという流れで、効率がとにかく悪いんです。
一応求人のメールは来ますが、やたらと家から遠く引っ越ししないといけないような求人が来たりしたのでメールは解除しました。
後、コミュニティサイトなので、色んな人と交流しているのもエイチエ側の社員の方は把握していると思うので少し怖かったというのもありました。
個人情報はともかく、人とのやりとりを見られているかもしれないところで就職活動は嫌だなと思いました。
私の個人的な意見ですので、就職先がどうしても見つからない人はコミュニティサイトで紹介してもらうのもいいかもしれません。
実際、コミュニティの方では色んな栄養士さんに相談できるので私は活用しています。
病院への就職が決まらないときの最終手段として、派遣に登録して探すという手があります。
私自身、1年間だけ産休代替で病院管理栄養士として働いていたことがあるので、紹介しておきます。
派遣に関して詳しくはこちらで紹介しているので参考にしてください⇒派遣の管理栄養士ってどうなの?
派遣に登録さえしておけば、派遣会社が求人を探してくれるので基本的には放置で済みます。
一度登録さえしてしまえば、求人が見つかって面接となってもハローワークみたいに履歴書などの書類を書く必要がないので案外お勧めです。
管理栄養士や栄養士の派遣の場合、直接雇用前提の紹介型派遣が多いため、試用期間のような感じで働けるところも多いので登録だけでもしておく価値はあるかと思います。
私は大学の時から社会人になっても、結構色んな病院などを受けてきました。
ちなみに私の場合、運が良かったのもあって、今までに働いた経験があるのは病院側の職員だけです。
現在は独立して色んな仕事をしていますが、これまでに三カ所の病院で働かせて頂きました。
しかし、就職活動の際は本当に決まらないことも多く、恐らく30カ所以上は履歴書を送ったと思います。
実際に面接を受けることができたのは、10カ所程度です。
これまでの経験を踏まえて、病院管理栄養士の面接で聞かれることをまとめてみました。
面接の質問に対してどういった答え方がいいのかも書いているので
就職がなかなか決まらない人やこれから病院管理栄養士を目指す方は是非参考にしてみてください。
面接で聞かれる内容と対策一覧
※青字をクリックすると対策方法などが読めます。
・志望動機
・退職理由
・これまでの経験(職務経歴)
・これから取りたいと思っている資格は?
・(持っている資格に対して)資格を取った理由は?
・興味のある分野
・得意だと思う業務
・勉強会などに行っているか?
栄養士会に入っているか?
・管理栄養士になった理由
・あなたにとって病院の管理栄養士とはどういうイメージ?
・どんな病院管理栄養士になりたいか?
・病院で働きたいと思った理由は?
・大学で行っている又は行った卒業研究や卒業論文は?
・これまでのアルバイト経験は?
・学生時代一番頑張ったことは?
・得意分野は?
・管理栄養士国家試験は合格できそうか?
・(男性の場合)女性が多い職場で協調性を持って働けるか?
・(女性の場合)結婚の予定はあるのか?
最後に▼
志望動機
どんな業態でも必ず聞かれる志望動機。
しかし未経験なのか経験者なのかによって聞かれる内容は多少異なります。
未経験の場合▼
・病院の管理栄養士を目指した理由は?
この質問、未経験ならほぼ確実に聞かれます。
病院で働きたいという人が多いので、募集しているその病院を志望した理由よりも、病院の管理栄養士を目指している理由を聞かれます。
経験者の場合▼
・この病院の管理栄養士を志望した理由は?
これは意外と聞かれませんが、病院管理栄養士として働いた経験があると、退職理由と合わせて聞かれることが多いと思います。
退職理由
これも必ず聞かれると思います。
といっても元々委託で働いていた場合は、病院側もなんとなく理由がわかっているのでそこまで深くは突っ込んで来ません。
ただ、あまりにも働いた期間が短い場合は聞かれると思います。
後、病院側の管理栄養士が面接に立ち会う場合、その管理栄養士が委託経験を重要視している場合は結構聞かれます。
これまでの経験(職務経歴)
もちろん経験者に対して聞くことですが、勿論聞かれます。
よく面接で自慢げに経験を話すだけの人がいますが、あまり良い答えとはいえません。
経験を踏まえて、この病院でどう貢献していきたいのか?ということを聞いているのであって、自慢を聞きたいわけではありません。
どれだけ経験が豊富であっても、高飛車過ぎる人は協調性に欠けると判断され、敬遠されます。
できるだけ、低姿勢で尚且つ積極的な態度を心がけるようにしましょう。
・これから取りたいと思っている資格は?
これは私が働いていた病院で聞かれた質問で、働き始めてから科長に質問の意図を聞きました。
科長いわく、資格名を聞くことで、どれだけ臨床に対して興味があるのかを聞くためだそうです。
なるべく興味ある資格名をいくつか答えて、その資格を取りたい理由を答えれるといいと思います。
・(持っている資格に対して)取った理由は?
これもたまに聞かれます。
臨床に関係のない資格に対しても聞かれることがありますが、少しでも栄養士に関係のある分野だったら好印象になるので具体的に説明出来るようにしておきましょう。
・興味のある分野
興味のある分野もたまに聞かれますが、面接の印象としては『臨床分野』と答えるだけではなく、その中でもどういった症例に興味があるかなど、より具体的に説明できる方が良いと思います。
・得意だと思う業務
経験者の場合、得意な業務についても聞かれます。
もし、給食業務に関してはオールマイティにこなせるのであれば、給食業務全般に関しては自信があると答え、『その中でも〜の業務関しては特に得意』といった内容で話せると好印象です。
業務全般と言ってしまうだけでは主体性にかけてしまうので、これも具体的に何が得意で、なぜ得意なのかをしっかり答えれるようにしましょう。
・勉強会などに行っているか?栄養士会に入っているか?
病院管理栄養士は勉強が命です。
病院で働いていないにせよ、どれだけ勉強しているか聞かれることもあります。
もし、何もしていなかった場合も最近買った本の名前などを上げ、どういったことに興味があり勉強しているか具体的に話せるようにしましょう。
・管理栄養士になった理由
何気によく聞かれます。
管理栄養士になった理由は人それぞれだと思いますが、変に嘘をつくとバレるので正直に答えましょう。
例えば、なんとなくで大学に入ったが、勉強していくうちに興味が沸き、病院で働きたいと思うようなったなど、管理栄養士になろうとした理由がなんにせよ、病院を目指す理由と織り交ぜて話せると好印象になります。
※もっと詳しく言わなければなりませんが。
・あなたにとって病院の管理栄養士とはどういうイメージ?
・どんな病院管理栄養士になりたいか?
こういった大まかな質問も結構あります。
病院で働きたいという確固たる意志があれば答えれるかと思います。
・病院で働きたいと思った理由は?
志望理由と被る部分がありますが、どういった考えで働きたいと思ったのかを正直に答えればいいと思います。
ただし、家族の誰かが病気で〜といったような内容を話す人がいますが、感動的ではありますが、あまり良い答えとはいえないようです。
病院は忙しい現場がほとんどなので、未経験でもできるだけ即戦力となる人材を欲しいと思っています。
自分自身の個人的な事情も話してもマイナスにはなりませんが、それがきっかけとなり臨床分野に興味を持って勉強しているなど、きっかけの理由にする程度にしておきましょう。
個人的な事情だけだと、勉強しているのかどうかは伝わらないのであまり良い評価はもらえないと知っておきましょう。
・大学で行っている又は行った卒業研究や卒業論文は?
私はこの質問でかなり困ったことがあります。
私の大学は卒業研究といってもそこまで力を入れていなかったので、正直に行った内容を言ったら苦笑いをされたことがあります。
※ちなみ卒業研究はダイエット教室。。。論文なんて書いていませんでした。
卒業研究はできるだけ臨床分野について深く学べるようなものを選ぶようにしましょう。
もしこの質問がなくても自己PRとして使えます。
・これまでのアルバイト経験は?
アルバイト経験を述べるだけでなく、そこでどんなことを学び、どんなスキルを養えたのかを話せるようにしましょう。
接客にしろ調理にしろ、病院で働くのを前提にして答えれるようにしましょう。
例:接客経験でコミュニケーション能力を養ったなど
・学生時代一番頑張ったことは?
これは病院問わず企業でも何でも、学生の就活では必ず聞かれる質問です。
病院の場合は、少しでも栄養士に関わるような内容が良いと思います。
・得意分野は?
どういった分野を中心に勉強してきたのかを問われます。
・なぜ管理栄養士を目指したのか?
既卒の場合でもたまに聞かれる質問ですが、新卒の場合は正直に答えればいいと思います。
・管理栄養士国家試験は合格できそうか?
管理栄養士採用での面接の場合、やはり聞かれます。
せっかく雇っても、不合格になった場合働けなくなる場合もあるためです。
どういった根拠で合格できそうかを明確に伝えましょう。
・(男性の場合)女性が多い職場で協調性を持って働けるか?
・(女性の場合)結婚の予定はあるのか?
集団面接の場合男女混同で面接が行われることもあり、男女で違う質問がある場合があります。
こういった質問はどうかな?と個人的には思いますが、やはり産休を取ったり、男性だと職場で浮いてしまうことも考えられるので聞かれることもあると思います。
・家で料理はするのか?
・料理は好きか?
・休日の過ごし方
・何をしているときが一番楽しい?
・貯金はしているか?
・(男性に対して)女性の多い学校は大変だったか?
・今一番興味があることは?
・最近気になったニュース
・特技
・恋人は?
・学校で楽しかった実習、授業
実際に聞かれた雑談系の質問です。
これはコミュニケーション能力や社会人としてある程度の常識がある上で会話ができるかどうかなどを判断しています。
ある程度はくだけた感じで会話することも良いとは思いますが、あくまで面接なのでしっかりと敬語は使いましょう。
最後に▼
病院は本当に人気がありますが、実際に働いてみると本当に忙しく、余裕のない現場がほとんどだと思います。
そういった理由から、なかなか新人を育てる時間を作るのが難しいため、新卒や未経験を敬遠しがちになります。
病院に対して就活をするときはこの事実を踏まえておかなければいけません。
新卒や未経験の場合、なかなか自己PRをしにくいので、とにかく病院で働きたいと熱意ばかりを話してしまう人がいます。
熱意は確かに必要ですし、普通は好印象を受けるものですが、病院の場合は上記の理由から、熱意よりも経験や知識を優先します。
新卒や未経験の場合は、熱意を伝えつつ、これまで経験したことから学んだことをどう病院で活かしていけるのかを話さなくてはいけません。
患者様のために業務を行うことはもちろんですが、病院経営難の今、経営を支える1本の柱になることが求められています。
そのためには自分がどういった分野でどう病院の利益に貢献できるのか、しっかりとそこを考えて自己PRしましょう。
この記事に載っている質問がしっかりと言えれば面接対策は大丈夫だと思います。
しかし、病院の管理栄養士求人は本当に倍率が高いので、後は運とご縁を信じるだけです。
私ももう絶対受からないだろうな、と思っていた矢先に合格の電話が来たりしました。
可能性は0ではありません、頑張っていればいつかは自分に返ってきます。
これを見ている方は本当に病院で働きたいと思っている人だと思います。
私も同じ管理栄養士として、あなたにも良い職場とご縁があることをお祈りしています。
私が大学生の頃に体験した就職活動の体験談について書いています。
ちなみに直営病院の厨房栄養士以外の試験は全部落ちました。
どんな感じで採用試験が行われるのかえを参考にしてください
経験談@ 〜ありえない応募数〜
私が受けた病院の試験の中で、ありえないくらいの応募数があった求人がありました。
独立行政法人の中規模病院で、一人採用、HPからのみの求人でした。
HPのみからの求人にも関わらず、集まったのは120人以上。。。
本来は一次試験で論文と面接を行う予定だったはずが、人が集まりすぎて急遽、小論文のみになりました。
小論文で大半の人が落とされるという事態になりました。
私は面接すら受けることができませんでした。
合格倍率が120倍というのは一流企業並みです。。。誰が受かったのか本当に気になりました。
ちなみに小論文のテーマは「管理栄養士の病院における役割とNSTについて」だったと思います。
経験談A〜マイナーな病院〜
名前も聞いたことのない中規模病院で、そこもHPからのみの求人で、採用人数は1人。
ちなみにその病院は新卒者のみを応募していました。
かなりマイナーな病院で、HPだけからの求人だったのですが、40人程度集まっていました。
新卒だけで40人。。。しかも2月くらいだったのでかなりギリギリでした。
試験内容は面接と小テストでした。
小テストの内容は、症例問題、計算問題、裏面には作文でテーマは管理栄養士について自由に書きなさいというものでした。
面接はグループ面接が一回で、病院管理栄養士を目指す理由、卒業論文の内容などを聞かれ、雑談はほとんどありませんでした。
どれだけ大学で臨床分野の勉強をしてきたかを問われるような質問が多かったと思います。
面接官は5人程度で、院長と管理栄養士数名、人事1名でした。
ちなみに私は落ちました。。。
経験談B 〜完全直営小規模病院〜
小規模病院でハローワークからの応募、採用人数は1名でした。
完全直営の病院で、調理業務も兼務ということでした。
面接という面接もなく、給料などの福利厚生に関する説明が人事の人からあった後に栄養科の方に案内され、管理栄養士の方から仕事内容の説明を受けました。
ほとんど採用試験というものはなく、急募だったので誰でもいいのかな?という印象を受けました。
合格しましたが、待遇が悪すぎたのと面接が雑すぎたので辞退しました。
調理業務があったので、応募人数も少ないという傾向があるようでした。
経験談C 〜受かった直営病院(厨房)〜
私が管理栄養士として働くことになった病院の話です。
ただし、最初は栄養士として勤務し、空きが出たので管理栄養士として働くことができた感じでした。
中規模病院で採用人数は三人、完全直営で厨房業務がメインの募集でした。
面接では4名が集まり、面接官は理事長、栄養科長、人事1名でした。
軽い雑談を交えながら、病院に対してどれだけ興味があるのか、調理経験があるのかなどを聞かれました。
調理業務メインの募集だったため、軽い感じの面接でした。
面接が終わった後、厨房に案内され、調理主任に挨拶して終了といった感じでした。
その後、栄養士として採用され、数カ月後に空きができたので管理栄養士として働くことができました。
私が働き始めた頃に体験した就職活動の体験談について書いています。
私の場合、新卒で1年間総合病院の管理栄養士として働き退職し、一度違う仕事に就いていました。
その後、また管理栄養士として働きたいと思い、就職活動を始めました。
しかし、一年の経験では雇ってくれる病院も少なく、正社員としての雇用では全く受かりませんでした。
そこで、派遣やパートまで範囲を広げて就職活動をしたところ、いくつかの病院で3ヵ月間くらいして慣れたら常勤にしてもいいと言ってくれたところもありました。
結局、3か月間は派遣社員として総合病院で働き、その後は病院側の正社員として働くことができました。
実際の体験を元に書いているので、病院管理栄養士として働きたくてもなかなか雇用先がないと言う人は参考にしてみてください。
意外と派遣やパートは狙い目だったりします。
経験談@ 〜パート採用の栄養士〜
100床程度の小規模病院で厨房も直営で賄っていて、管理栄養士の常勤が2名いました。
採用条件はパートで栄養士又は管理栄養士で各1名ずつの募集をしていました。
管理栄養士の採用は実務経験3年以上となっていたため、私の場合は栄養士採用の枠で応募しました。
電話してすぐに面接となりました。
面接で、管理栄養士が3カ月後に一人辞めるので、もしやる気があるなら管理栄養士の常勤として採用してもいいと言われました。
ただし、3か月間は厨房業務(盛り付け・配膳・調理補助)と事務を少しやってもらって、ある程度仕事ができると判断できればのことでした。
私は結局、他の病院に受かったのでお断りしましたが、パートの募集は案外穴場なのかなと思いました。
なかなか雰囲気の良い病院で、栄養科も仲が良いと聞きました。
時給も栄養士の採用で1200円、管理栄養士の採用は1400円以上となっていて、待遇も悪くはなさそうでした。
しかも、管理栄養士が2名在籍しているので、休みも比較的取りやすく、常勤で年間120日の休日、有給は完全消化というかなり条件の良い病院でした。
どうしても正社員としては決まらないというひとは、パート採用の求人もチェックしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は普通にタウンワーク(公式HP)から応募しました。
タウンワークを使って就職活動をしない管理栄養士は多いですが、案外正社員求人もあって穴場なのかなと思います。
タウンワークから応募するときは一度登録しておくと、登録内容に沿った求人のメールが送られてきたり、応募するときにログインさえすればすぐにネット応募できるので助かりますよ。
※タウンワーク公式HPはこちら⇒タウンワーク
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経験談A〜総合病院の派遣求人
派遣会社の求人で、400床の総合病院で管理栄養士を募集していました。
私は実際にこの病院で派遣として働き、3カ月後に正社員として雇用されました。
給食は委託だったので、仕事内容は献立、栄養指導、NST(ほとんど見学でしたが)、栄養指導が主な業務で、厨房業務はほとんどありませんでした。
元々の時給もかなり良く、経験が1年程度でも構わないと言われたので私はこの病院を選びました。
3か月は派遣社員としてでしたが、病院の場合はそこまで派遣という感じがなく、どちらかといえば試用期間のような感じで、あまり違和感はありませんでした。
規模の大きい総合病院の採用は本当に少ないですし、あったとしても相当な倍率になります。
大きな総合病院は待遇面ではかなり良いので、働きたいと思う管理栄養士の方は多いと思いますが一般公募の正社員ではなかなか決まらないと思います。
本当に病院で先進的に管理栄養士として働きたいと思っている人はパートないし派遣の求人もチェックしていた方がいいと思います。
その総合病院で正社員採用後は、年間125日休日で土日祝休み、賞与4カ月等々、かなり待遇面が良かったです。
私の場合は運が良かったのもあるかもしれませんが、パートや派遣などの求人まで範囲を広げ、実際に応募したことでどんな感じなのかを判断できたことが良かったのかなと思います。
色んな方面からアプローチを考え、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
病院での派遣求人は少ないので、見つけたらすぐに応募してみることをお勧めします。
ちなみに私はリクナビ派遣(公式HP)で求人を見つけました。
病院以外にも、管理栄養士では就職が難しい開発研究職などの求人もあるので一度見てみてはいかがでしょうか?
公式サイトはこちら⇒リクナビ派遣
※派遣についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考に⇒派遣の管理栄養士ってどうなの?
病院の管理栄養士は人気が高く、新卒での採用はほとんどありません。
ハローワークなどの一般公募の場合、実務経験が〜年以上となっているものが多いです。
大学に求人も来るとは思いますが、新卒で求人を出している場合、待遇があまり良いとは言えないような気がします。
極端に休日数が少なかったり、基本給が10万円程度であったり、病院によってはかなりブラックな場合もあるので注意した方がいいと思います。
私が大学生の頃は、ハローワークにも登録し就職活動をしていました。
その他には、インターネットで通える範囲内の病院を探し、それぞれの病院のHPを見て採用情報を確認していました。
たまにHPからの求人情報のみで、公募を募っていない場合もありますので、HPを確認する方が良いと思います。
それでも決まらなかった場合は、病院に直接電話をかけ、先々採用する予定がないか聞きます。
もし可能であれば、就職に関わらず見学などもお願いしてみましょう。
意外と声をかけてくれる人もいらっしゃいます。
※実際に私は何箇所か見学させて頂き、数カ月後に連絡をいただいたことがありました。
・新卒だとかなり難しい
⇒新卒という時点で応募すらさせてくれないところも多い
・新卒で募集していても、求められるのはできる限り即戦力になる人材
⇒大学でどれだけ学んできたのかを問われる
⇒国家試験の勉強だけでは不十分
・調理業務がある病院は比較的応募者が少ない傾向にある
・栄養士採用でも直営に入れれば十分チャンスがある
⇒女性が多い職場なので辞める人も多いので
※私の病院では、1年で管理栄養士が3人辞めました。
・学校内で臨床分野を担当している先生と仲良くなっておく
⇒紹介してくれる場合もあるので
・一般的な就職対策だけでは不十分
⇒臨床分野を徹底的に勉強する
⇒臨床に関わる卒業論文や卒業研究を選ぶ
最後に▼
管理栄養士として病院で働くのは本当に難しいことです。
大学生のうちに国家試験の勉強だけでなく、どれだけ臨床分野に対して興味を持ち、勉強してきたかが問われます。
もし委託給食で働いている人なら、普段の業務に+αで臨床分野の勉強や情報収集をしておく方がいいと思います。
友人などにも委託で経験を積んでから、病院でと考えていた人も多かったですが、実際に働くことができるのはごく一部です。
就職にはタイミングや運も勿論ありますが、結局は今までに自分がやってきたことの裏返しになるので、勉強は怠らないようにしましょう。
病院によっても異なりますが、既卒で募集しているのか、新卒で募集しているのかで採用試験の内容も変わります。
既卒の場合
試験内容:面接
病院の規模に関わらず、ほとんどが面接1回のみでした。
ただ、独立行政法人や市立の病院など、公務員系の病院の場合は小論文があったり、面接が2回あったりします。
企業とは違い、病院や施設の場合、面接回数が少ないのはその人の性格やコミュニケーション能力以上に知識や経験を考慮するためだと思います。
熱意があったとしても、性格や身なりが良く、社会人としての素養があったとしても病院のほとんどが知識や経験を優遇します。
というのも栄養科の場合は特に人手不足だったりするので忙しく、新人を教える余裕がないため、できるだけ即戦力を求めるからだと考えられます。
新卒の場合
試験内容:面接+小論文+専門筆記試験
新卒を応募している病院の場合は面接の他に小論文だったり、症例検討の筆記試験などを行う場合もあります。
小論文の内容は病院によって違いますがすが、同級生に聞いてもやはり臨床分野での管理栄養士の役割を聞かれるような設問が多かったと思います。
このような試験を行う理由は、大学で国家試験だけの勉強だけでなく、臨床分野に対してどれだけ意欲的に学んできたかを問うためだと思います。
やはり新卒の場合においても知識や経験(卒業研究など)で評価する病院が多いのが事実です。
新卒で病院を目指すならやはり国家試験の対策では不十分だと言えます。
臨床に関わる卒業研究・卒業論文の選択、臨床分野に精通している先生などとの人脈を作る、病院へのインターンシップの参加など、学生時代から積極的に臨床に触れておくことが大切です。
就活・転職活動の基本である職務経歴書と送付状についてそれぞれ説明しています。
それぞれ見本を掲載していますので、参考にしてみてください。
職務経歴書とは履歴書には書ききれない職務経歴の詳細を書く書類です。
既卒の場合はほぼ確実に提出を求められます。
職務経歴書のポイントとしては、
主なポイントとしてはこの5つになります。
もちろん、経験が浅い場合もあるので全てを満たさなければいけないわけではありませんが、このポイントを頭に入れつつ職務経歴を書くようにしましょう。
職務経歴書はA4又はB5用紙に1〜2枚以内に収めるのが基本になります。
最近ではパソコンで作るのが一般的になっていますので、手書きかPCかはどちらで作成しても選考に差はありません。
下記に職務経歴書の見本を載せているので、参考にしてください。※コピーも可
職務経歴書見本▼
添え状は履歴書や職務経歴書と共に同封するいわば顔のようなものになります。
添え状は社会人としては必須のマナーとなっているので必ず添えるようにしましょう。
添え状の中に自己PRを記載することで積極性をアピールできるので、できるだけ自己PRも書いておきましょう。
添え状も一般的にはパソコンで作成してもいいのですが、手書きの方が好印象と言われることもあるので時間がある場合は手書きで書いてみましょう。
ちなみに履歴書は封筒の一番上に入れるのが一般的です。
下記に添え状の見本を乗せているので参考にしてください。※コピーも可
添え状見本▼
A.実際にはあります。
男性を雇う方が将来的にもメリットがあるので選ばれやすいと言われることもありますが、それは間違いです。
特に大きい病院などでは、産婦人科などがあるため比較的若い女性に栄養指導を行う場合があります。
男性にはなかなかわからないようなデリケートな問題を抱えている女性患者も多いため、栄養指導を行う場合、女性が優遇されます。
患者のデリケートな理由から、管理栄養士の場合は男性だと何かと不都合な場合があるのです。
特に管理栄養士の場合、元々男性の比率が低いため、女性社会の中で働いていけるのかどうかという部分で不安に思われる場合もあります。
募集要項には男女関係なく募集を募っていても、女性を限定して絞る病院の方が圧倒的に多いのが現状ではないかと思います。
A.他の業種と同じようにあります。
管理栄養士の募集も他の業種と同じように、病院の募集が多い時期があります。
まず最も多いのが、ボーナス後の9〜10月と12月〜1月頃でしょう。
やはりボーナスをもらってから辞めるという人も多く、ボーナスをもらった1カ月後から2か月後前後は比較的募集が多い傾向にあります。
そして次に多いのが、6月〜7月頃と言われています。
というのも、管理栄養士は離職率の高い職業で、短期離職も多いのが現状です。
そのため入職3カ月後頃に募集が増える傾向にあります。
委託給食の社員から早く抜け出したい!病院で管理栄養士として働きたい!
そう思っている管理栄養士の方も多いと思います。
ただでさえ、求人の少ない病院ですが、委託から比較的転職しやすい病院の傾向をまとめてみました。
@完全直営の病院
給食管理を委託せず、完全に直営の病院は比較的受かりやすいと思います。
というのも完全直営の場合、給食管理業務も管理栄養士がしている場合もあるため、臨床未経験でも委託である程度給食管理の経験があれば比較的転職しやすいです。
A厨房業務兼務の病院
「厨房業務を兼務して頂きます」と求人に記載している病院がたまにあります。
このような病院も比較的応募者が少なく委託から転職もしやすいと思います。
B休日数が100日以下の病院
休日が100日以下だと思っている以上に応募者が少ないと思います。
100日以下だと多少悩むとは思いますが、病院での業務を経験できるチャンスです。
C小規模病院
100床以下の小規模病院の場合、管理栄養士は多くても2人だったりします。
直営の場合も多いので大変というイメージがあり、応募者も少ない傾向にあります。
D臨床にあまり積極的ではない病院
これはちょっと問題があるかもしれませんが、自分で1からやっていけるという積極的な人は考えてみてもいいのではないでしょうか。
E厨房の栄養士を募集している病院
嫌がる人も多いかもしれませんが、厨房の栄養士として直営の病院に入って、管理栄養士の空きが出るを待ちます。
管理人はこれで総合病院の管理栄養士になりました。※ちなみに厨房は3カ月程度
病院は辞める人も少ないと聞きますが、案外そうでもありません。
私の病院は1年で3人も管理栄養士が辞めました。
病院管理栄養士になるには、新卒では難しいため、委託給食で経験を積んでから転職する人がほとんどです
私の知人もほとんどが委託で1年〜3年程度経験を積み、病院管理栄養士になっています。
実際に委託から直営の病院管理栄養士になった方の実体験とそのポイントをまとめてみました。
どういった流れで委託から病院へ転職しているのかを参考にしてください。
Aさんの場合【委託側で特養に勤務⇒病院】
大学卒業後、大手の委託給食会社へ入社しました。
配属先は老人ホームで、1カ月間先輩と勤務後、2カ月目以降は現場責任者として働くことになりました。
委託は万年人手不足でこういった事例が多く、1年目の新人にも責任者を任せるのはよくあることです。
大学卒業したばかりの新人が完璧に業務をこなせるわけもなく、かなり残業したそうです。※残業代はもちろん出ない
しかしAさんは後々の就活に影響が出るから1年は耐えようと思い、1年間耐えました。
委託給食会社に1年勤めた後、退職届と有給の使用届を出しました。
有給が11日分あり、元々の月休みが9日あったので1カ月弱の連休を取ることができ、その間に就活し見事病院管理栄養士になりました。
ちなみに会社側から引き留めにあい、有給も使えないと言われましたが、Aさんは自分を通したため上手く転職することができました。
ポイント
・責任者として1年間程度働いたという実績
・1年間働き、有給を使えたことで時間をかけて就活することができた
Wさんの場合【委託側で2ケ所の病院に勤務⇒病院】
Wさんは、大学卒業後、地元の委託給食会社に就職しました。
最初に派遣されたのは、50床程度の病院で、最初から委託側の栄養士は1人で引き継ぎもなかったようです。
普通に考えたらありえませんが、病院側の管理栄養士が業務を教えてくれたらしく上手く業務を行っていました。
しかし、慣れてきたのも束の間、Wさんは勤務して4カ月で異動となりました。
こういったたらい回しにされる事例もよくあることで、珍しくはありません。
しかし、この時点でWさんは委託会社に対して不安を覚え転職活動を始めます。
次の派遣先は100床程度の病院で、Wさんを含め二人の栄養士がいる現場でした。
以前の職場ではほとんどの給食管理業務を行っていたため比較的仕事はスムーズに覚えることができました。
ただ、慣れたらすぐに異動になるような働き方をどうしてもしたくなかったため、Wさんは転職活動をずっと続けていました。
それから半年が立つ頃、ようやく病院の方から内定の連絡がきました。
その病院は300床程度の総合病院、管理栄養士が5人いる病院で給料や休日なども申し分ないところでした。
すぐに委託会社に退職届を出し、無事に病院管理栄養士となることができました。
ポイント
・2ケ所の病院で給食管理を経験したことで応用が効くようになった。
・半年以上就職活動を続けていた