管理栄養士の志望動機|栄養士の就職活動のポイント

管理栄養士の志望動機|栄養士の就職活動のポイント

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就職対策としてまず知っておきたいのが、業種に合った志望動機の考え方になります。志望動機は病院であれば病院で働きたいという動機でいいですが、企業の場合はその企業を選んだ理由を主体として考えなければいけません。このように業態によって志望動機や自己PRの手法も異なりますので、よく考えて就職活動を行うようにしましょう。

 

私は学生の頃、なかなか病院に内定がもらえませんでした。そのときはこんなに病院って難しいのかと思っていたのですが、実際に働き始めてからはやはり自分にも原因があったなと思うようになりました。実際に面接に立ち会ったり、栄養科の主任などに聞いた経験を元に、好印象な志望動機の考え方を書いていますので参考にしてください。

 

志望動機は大きい括りで考える

病院や福祉施設に応募する場合、なぜこの病院やこの施設を選んだという理由についてはそこまで深く追求しません。それ以上に、病院などに対して志望動機を考える場合、何故「病院」という大きな括りで管理栄養士として働きたいのかということの方が重要になってきます。

 

企業の場合だと、その企業のHPを見ることでどんな事業を行っているかを把握し、志望動機を考えますが、病院や施設の場合、HPなどを見てもそこまで情報が載っていないことの方が多いです。

 

病院のHPで調べれる情報には限りがあります。そのため、まずはしっかりと何故病院や施設の管理栄養士になりたいのかを考えますその後、病院や施設の独自情報をHPなどで調べ、付け加えるといった具合です。

 

その病院や施設独自で行っていることは大して重要ではなく、その栄養科で行っている業務内容の把握だけで十分です。病院や施設の面接官も倍率が高い管理栄養士の就職活動の事情をわかっています。

 

なぜこの病院で?とはほとんどの場合聞かれません。大学生の場合、よく「この病院の理念に共感した」というような就職課に習った方法で面接に挑む人が多いですが、病院側からすると「え?」となります。それよりもどれだけその分野の専門的な仕事に対して興味があり、それに関係のある活動や学習をどれだけ行ってきたのかを考えて志望動機をまとめる方が好印象になります。

 

 

志望動機の考え方の順序となポイント 例:病院で働く

 

その業種で働きたいと思ったきっかけ

(例)
・病院の臨地実習でやりがいのある仕事だと感じたから

 

・身近に糖尿病など、食事療法を必要とし困っている人がいたから

 

きっかけに対し、その後どう自分が興味を持ったか

(例)
・実習の後、実際に現場を体験することで学んできたことが現実味を帯びた。

 

・現場を体験することで、国家試験の対策のための勉強ではなく、興味を持って自分で勉強し始めた。

 

出来る限り、その業態と関連性のある自分の活動を書き出す

 

(例)
・自炊する上で、実際に栄養価計算した献立を立て、一つ一つ食材を量って調理するようにしていた

 

・卒研・卒論で臨床に関係のある分野に取り組んだ

 

・授業とは関係のない病院のインターンシップに行った

 

・教授の研究補助をしていた

 

・大学のイベントでダイエット教室の運営を行った

 

・病院のボランティアに行った

 

・大学の研究室で論文を読み漁った 

 

自分が行った活動から何を学んだか

 

(例)
・自炊で献立⇔食材の重量と栄養価

 

・ダイエット教室⇔運動とE消費量、正しいダイエット方法、指導する難しさ

 

・論文を読んだ⇔病態と栄養療法

 

病院の業務と自分が行った活動を結び、文章を考えてみる

 

(例)
・自炊で栄養計算した献立を立て、実践してみることで食材の栄養価や献立の立て方を学んだ。

 

・インターンで実際の現場ではどのようにして展開食を作っているのかを学び、家で献立を作る際も、頭の中で展開食を考えてみた。

 

・臨床栄養に関する論文を読み、授業では理解できていなかったことや、知らなかった知識の補充をすることができた。

 

病院のHPで栄養科のページを見て、その病院の傾向を把握する

 

(例)
・栄養指導、NSTに力を入れている⇔臨床分野に強い

 

・献立は昼食時は選択食にしている⇔給食管理に強い

 

ある程度まとまってきたら実際に志望動機を考えてみる

 

栄養士 志望動機 例文

 

※比較的規模が大きく臨床に力を入れている病院と仮定

 

私が病院を志望した理由は、実習で病院業務を体験したことで臨床栄養の分野に興味を持ち、管理栄養士として医療現場で働きたいと思ったからです。

 

興味を持ってからは、学校で病態別の栄養療法に関する論文を読んだり、自炊の際に自分で献立作成・調理を行い、各病態の展開食を考えるなど、学校の授業以外でも自主的に学ぶようになりました。

 

私は学ぶ姿勢を常に持ち、医療現場の管理栄養士として、これからの医療を支える一人になりたいと考えております。

 

例文ポイント

 

志望理由の始めは結論から書く

 

何故?どうして?何がきっかけで?を簡潔に書きましょう。

 

 

自己アピールを入れて、実際の行動・活動を書く

 

よく実習で経験したことや学校の授業の範囲で頑張ったことを自己アピールする人がいますが、それは学生として当然のことなので良い自己アピールとは言えません。人と差をつけた志望動機にするには、できるだけ他人がやっていないこと、且つ自己的に行ってきたことを書きましょう。

 

もし他人と差をつけるような経験がないという人は実習や授業で何を学び、どう考え、どう活かせていきたいのかを出来るだけ具体的に書きましょう。

 

最後は簡潔にまとめる

 

【〜学ぶ姿勢を常に持ち、医療現場の管理栄養士として、これからの医療を支える一人になりたい〜】

 

この文では、学んでいきたいという意欲と医療を支える人間になりたいという具体的な目標も掲げています。簡潔な文章ですが、短くてもわかりやすく意欲と目標を伝えられると好印象になります。

 

もし志望動機や面接などで不安があるなら、栄養士人材バンクに相談するのもいいですよ!病院などの求人紹介から履歴書の添削から面接対策までしてくれるのでおすすめです。

 

 

最後に

志望動機を考える上で注意しておきたいことは、中途半端しかない知識で専門的な単語は使わないようにすることです。学生でよくありがちで、病院の場合だと「NSTに興味がある」と書いている人がいますが、興味があるだけで具体的にどういったものかわかっていないという人が多いです。

 

面接となった際に、中途半端な興味本位では質問されたときに困るので、書くのであればできるだけ理解している範囲の単語にしましょう。

 

また、まとまりのないだらだらと長い文章にしないようにしましょう。施設側の募集の場合は、人気が高いため履歴書も大量に送られてきます。短すぎるのも良くはありませんが、長すぎると人事の人間も見る気をなくします。
できるだけ伝えたいことを簡潔に書くことで、しっかりと文章をまとめていると好印象を受けます。

 

どれだけ対策をしても、実際に受かるかはわかりませんが、後悔のないように出来る限りのことをしておくようにしましょう。良い職場と巡り会えますよう願っています。

 

 

企業のの志望動機考え方はこちら⇒管理栄養士、企業の志望動機考え方