栄養士が未経験から食品メーカーに転職するには？

栄養士に人気のある勤務先の一つとして食品メーカーがありますが、そもそもの求人も少ないため、対策もないまま闇雲に転職活動をしても内定を得るのは難しいでしょう。

 

また栄養士としての採用がある食品メーカーは少なく、研究職であれば農学部や薬学部出身者がほとんどです。健康食品や栄養関連の食品を扱う企業であれば、開発部門で栄養士の資格が優遇されることもあるので、まずは求人をできる限り探すことが大切です。

 

今回は食品メーカーで勤務経験のある栄養士が未経験から食品メーカーに転職する方法を解説します。食品メーカーに興味がある方は参考にしてくださいね！

 

 

こちらの記事も参考に⇒食品メーカーで働く管理栄養士の仕事内容

栄養士が未経験から食品メーカーに転職できるの？

 

結論から言うと、未経験でもしっかりと転職活動を行えば栄養士が食品メーカーに転職することは可能です。筆者自身、病院の管理栄養士しか勤務経験がありませんでしたが、食品メーカーに転職した経験があります。

 

しかし、未経験で転職する場合は基本的に工場での生産部門や品質管理部の採用になることが多く、いきなり開発職として雇われることは少ないので覚えておきましょう。

 

食品メーカーの開発職に就きたいなら工場経験が必要？

著作者：aleksandarlittlewolf／出典：Freepik

 

食品メーカーで開発職を担当するには工場のオペレーションや使用機器、生産量、価格、使用食材、トレンドやニーズなど様々な面を考慮するための知識と経験が必要になります。そのため、大手のメーカー開発職でも最初は工場勤務や営業職として勤務させるパターンがほとんどです。

 

実際のメーカー求人にも「工場で生産や管理経験がある方優遇」と記載しているものも多く、経験しておくと将来的にも幅が広がります。下記は実際の転職サイトに出ていた求人で、開発職の募集要項です。やはり生産や品質管理経験者を求めているのがわかります。工場での勤務経験と栄養士の資格があればかなり転職にも有利になるといえます。

 

食品メーカーが求める経験と能力（開発職求人抜粋

 

参考元：リクルートエージェント

 

 

栄養士が食品メーカー転職に活かせる強み

 

配属される部署によって異なりますが、栄養士としての強みは食への関心度合、栄養学的な知識や食品衛生の知識などでしょう。一般的に栄養士は食や栄養の専門家としてのイメージが強いため、一般職の経験しかない人が食品メーカーに転職するよりは遥かに有利です。

 

また冷凍食品や総菜、お弁当を扱っているメーカーであれば、病院や施設での栄養面を考えたレシピや献立経験を活かすこともできます。最近では健康を意識した食品が多く、トレンドとしても「栄養」のジャンルが強い傾向にあります。

ハロワより転職サイトの方が食品メーカーの求人が多い理由

食品メーカーの求人はハローワークよりも転職サイトの方が多い傾向にあります。中小企業だけでなく、大手のメーカー求人も転職サイトに掲載されていることがほとんどです。

 

理由としては、有料で転職サイトを使ってでも採用関連業務を簡略化したい狙いがあるためです。最近では人気のある業種ほど応募者も多く、ハローワークを使用すると手続きにも時間がかかってしまうので利用している企業が増えています。

 

また若い年齢層は転職サイトを使っている場合が多く、ハロワからの応募者は高い年齢の方が多い傾向があるので若年層を求めているときにも利用するようです。※ハロワでは年齢制限をかけると法律上の様々な縛り（年齢制限各当事由）があるため。

食品メーカーの求人はどこで探す？おすすめの転職サイト

筆者は４〜５つ程度転職サイトを使用していましたが、食品メーカーの転職に活用したのは１つだけです。今回は効率的に転職活動ができるように私が使っていた転職サイトをご紹介します。

 

企業案件が多いリクルートエージェントがおすすめ

私はリクルートエージェントを利用していましたが、紹介頂く食品メーカーの求人が多かった印象です。また無料で履歴書や職務経歴書の添削から面接対策までサポートが受けられるので、未経験の業界へ転職を考えている場合は必ずサポートを受けた方が良いでしょう。

 

実際にあった求人では食品メーカーの開発職、未経験可というものがありました。

 

下記募集要項参考

 

参考元：リクルートエージェント

 

もし本気で未経験から食品メーカーへ転職したいのであれば、しっかりと業界研究をする必要があります。個人で対策するには限界があるので、まずは食品メーカーなどの一般企業案件を豊富に取り扱う転職のプロに相談してみましょう。